旅行記 洗礼編 その3

更に約半年後。11月の飛び石連休。有給を取って三度北海道へ。

職場では良い人、継続中。

前回の教訓から無理な予定は組まない。そして旅行のついでに息子に会って「婚姻関係の修了」を報告。が目的。

プロペラ機で快適な空の旅。前回のフェリーにマイカー積んで海を渡り、長距離ドライブ、車中泊をこなしてやっと札幌へ、とか。

俺はなんて無駄な時間を・・・。

札幌駅に到着して早速昼呑みランチ。今まで僕はお酒好き、と思って生きてきたが実は、ビール好きだった事に最近気付く。

エビスビールの呑める店で呑んだビールの旨いこと。「職場ではいい人」の恩恵。

チェックインを済ませてビール好きの聖地、サッポロビール園へ。

ココでもビールを呑みたかったのだが、さっき呑んだばかり。ビール好きだからと言って酒が強いとは限らない。

今回は”観光”で済ませてホテルへ。まあ、数日札幌に滞在する訳だから、あとでまた来ればいい。

気ままな一人旅の冥利。おっ、慣れて来た感が出てきた。かな?

そしてもはや定番となった感のある、折角札幌に来たにも拘らず部屋呑み。

さて明日は平日の金曜日。まる一日フリー。小樽へ行って「ビールを呑み、ビアグラスを購入」を計画。

当日、小樽駅へ到着。裕次郎等身大パネルがお出迎え。裕次郎って公称183cmもある。ビッグボス。まあいいや。

検索結果により、天狗山へ。ロープウェイで頂上へ登りいい景色を写真に収めたい。

バスに乗り天狗山ロープウェイバス停へ到着。時間的に速すぎたか、しかし誰もいないなあ。

乗り場まで歩いていくと看板が・・・。なんと、当日よりメンテナンスのため運休。何という失態。

なんとも言えない感情が僕を襲う。とにかく言い訳を成立させたい。今日は平日とは言え明日明後日は土日だろ?

月曜からにしろよ!大体、駅のバス停に運休のお知らせを貼っとけよヽ(`Д´)ノプンプン。(ちなみに帰りに確認したら貼ってあった)

怒りの感情が込み上げてきたが、後で調べたら鬱状態を回避するための防御的躁状態って奴だったらしい。

誰かと一緒なら旅のハプニングも笑い話となるが、一人旅では誰かのせいにしたところで被害は自分一人で受け止めるしかない。

メンタルが持たない・・・、立ち直れないのだ。あの場所に心療内科でもあれば、診断書を書いて貰えたことだろう。

取り敢えず写真だけでも、と思って撮りましたのでご覧ください。メンテナンス運休中のロープウェイです。

小樽市内へ戻るため、さっき乗ってきたバスにもう一度乗り込む。

そうだ、ビールだ、ビールを呑んで気分をあげよう。北一硝子三号館北一ホールへ。

美味しい筈のビールも少し苦く感じた。気もしたが取り敢えず落ち着く。

そして計画に沿ってビアグラスを探す。散々探し回ってようやっとお気に入りを発見。

底が丸く安定しない「ゆらゆらグラス」。とても気に入った。が後にビールには向かない事が判明。

ビールが飲みたいのに・・・。なんか色々上手く行かねぇなぁ〜。

Such is life. 人生そんなもんか。

そんでランチの海鮮丼を一人噛み締めたらもう小樽にさよなら。なぜなのかこの地を離れかった。

例によって夜は部屋呑み。そしていよいよ明日は息子とディナー。

いよいよとは言えディナーだから時間はあるのでランチで昼呑み、クラフトビールお店「クラフトビア食堂 VOLTA」へ。

いや〜ココが最高に素晴らしかった。

飲み放題プランを選べば色々呑み比べできたのだが、ディナーに余力を残しておかなくてはならない。

厳選した3種類を頂く。中でも「SORACHI1984」にドはまり。独特のホップの香りがクセになる。

「肉刺し3種」の料理も予想を大幅に上回る旨さ。あと、お通しの豆腐チーズクラッカーピスタチオのせ。

お家に帰ってから自分で真似して作るくらいお気に入り。いやー最高の食事は、誰かと共感する必要ないんだね。

なんか一人旅を満喫できるようになってきたかも?

しかしメンテナンス運休とか、ビールに合わないグラスとか。

俺は、なんて無駄な時間を・・・。いや、急落からの急反発。あれにも意味が有ったもかもね、と思えるようになってきた。

からの夕方に息子と再会。離婚成立の報告と事務連絡を済ませ、予約しておいた居酒屋へ。

同居してたときはイタズラにもお酒を呑まなかった息子が、呑めるようになっていた。「いつかは」と思っていた事をあっさり達成。

感慨深い。やはり食事は誰かと分かち合うから美味しいのだ。

んー、どっちなんだ?・・・。どっちもか。

そしてまたお別れ。寂しくはあるがいい加減慣れてきた。

が、次の日にヒコーキの時間まで特に何かしたい訳でもない。もう一度クラフトビールを飲みたかったが、酔っ払ったまま公共交通機関に乗るのは気が進まない。

空港グルメも空いてるカレー屋さんですませる。なんかお金を払うことに後ろめたさを感じる。

プリズナー・オブ・婚姻関係の後遺症か・・・?

ってな感じで孤独のしんどさと一人での楽しみ方を存分に味わって、「孤独と共に・・・」へ一歩進んだ、そんな旅でした。

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