僕には息子がいるが、北海道の大学へ行くため家を出た。
その直後に別居を開始。それから息子に会いに3回、北海道へ行ってきた。
その一回目。
まあ、一応面と向かって別居の報告をしておこうという名目。
一人旅なんてもしかしたら人生初。飛行機もチケット取るのも搭乗手続きなんかも
初めてでいい年してドキドキワクワク。列に並んでる間も保安検査をガン見。
上着脱ぐんだ。携帯もトレイに乗っけるんだ。スリッパに履き替えるんだ。いや履き替えなくて良いんだ。
無事通り抜けて窓からヒコーキを見ていた。なんの疑いもなく「ヒコーキはジェットで飛ぶ」もんだと思っていたが
目の前に現れたのはプロペラ機。多分夜行バスのほうが快適。いい年してあれもこれも新鮮。
色んな刺激を受けながらも夕方には札幌市内のホテルにチェックイン。
夜食は一人居酒屋。多分これも人生初。
調子に乗って注文しすぎるも、まあ美味いこと。なんともいい気分でその夜はぐっすり。
次の朝、自力で息子のアパートへ迎えに行く。ちなみに僕は息子が大好き。あいつ、面白い。
半年ぶりの再会に自然と顔がほころぶ。普段無駄口は叩かない僕も喋りっぱなし。
で、焼肉ランチ。僕からすれば観光がてら一緒にどっか回ろうと思ってたが、本人は乗り気ではないみたい。
そりゃそうだ。パパと観光って年でもない。ただ見たい映画があるってことで映画館へ。
映画を見終わるとまたお別れの時。名目の別居報告を済ませ、駅で見送った。
半年前の寂しさがまた襲ってきた。昨日居酒屋でのディナーとは打って変わってやけ酒気味のホテル部屋呑み。
そういえばやけ酒ってのも人生初かも。
最終日、昼過ぎ位に空港に行けばいいので、どっか回る予定ではいたが昨日のショックを引きずり、何もする気にならない。
流石にチェックアウト後時間があるので近くの北海道大学のイチョウ並木を散歩。
こういうスポットが街にあるのってのは良いもんだなあ〜なんて思いながらもそのまま駅へ向かい千歳空港へ。
札幌から離れて行くことがまた寂しさに追い打ちをかける。
もしかして「孤独と共に生きる」、なんてものすごくとてつもないチャレンジなのではないか?
なんて思い始めたそんな一人旅でした。
その2へ続く。