去年末で膝の怪我のリハビリが終了した。
僕の担当になってくれたのは”エイミーちゃん”(仮名)という若い女性の理学療法士さん。
他の患者さんたちは世間話なんかしながらリハビリしてるが、エイミーちゃんはどことなく”そっけない”。
というか、警戒モード。僕から何か邪悪なものでも感じ取ったのか・・・。
思わず話しかけたくなるような魅力的な女性だったが、僕は根っからのHSP。
下手に話かけてなんか気まずい雰囲気にでもなった日にゃ、自己嫌悪と後悔でいつまでも自分を攻め続ける羽目になる。
だから大人しくリハビリに専念する体でいた。
でもリハビリも終わりに近づいた12月に入った頃だろうか。思い切って、いや、腹をくくって、いや、玉砕覚悟で話しかけてみた。
だって僕は生粋のHSP。自虐行為をするくらいなら何もなかった体でやり過ごしたほうがよっぽどマシだ。
なのに敢えて自ら話しかけるなどの行為は正に玉砕。それでも話しかけてみた。
僕の息子も国家資格に挑む大学生だと。するとエイミーちゃんは自分の体験談を語ってくれた。
国家資格に向けての勉強もさることながら、実習がとにかく大変だったらしい。
あんな思いするって分かってたら理学療法士なんか目指してなかったって位、辛い思いをしたらしい。
それでも僕の息子に共感してくれて、「応援してる」って言ってくれた。
普段あまり人と話さないので、気の利いた言葉を返せなかった。素直に「ありがとう」と言えばよかった。
なんて僕は野暮な奴なんだ。それに加えて・・・。いや、自虐行為は止めておこう。
ちなみにエイミーちゃんは新卒一年目だそうで。患者さんとのやり取りの難しさに悩んでいたらしい。
話しかけても相手にしてもらえなかったり、仲良く話してたと思ったら「話してばかりで仕事してない」なんてクレームが入ったりしてたそうだ。
もしかしたら僕のことも「ヤベー奴かも?」なんて警戒してたのかもしれない。僕からは何か邪悪なもが出ているのか。
そんな事があってから、年末に息子に会った。
なんとなくではあるが元気がなかった。やはり実習がしんどいらしい。
エイミーちゃんの体験談を聞いてなかったら、「弱音なんか吐いてんじゃねぇー」的な、体育会系の根性精神論的な発言をしてたかもしれない。
替わりに大して役にも立たないであろう励ましの言葉をかけた。
親がしてあげられることって大してないもんだな・・・。学費は払うから何とか許してくれ。
さて、ちょっと前まで「人と積極的に関わろう」とか「孤独と共に生きよう」とかブレブレの状態だったが、今回は人と関わることで良い結果に恵まれた。息子に嫌われずに済んだからね。
人の経験や考え方なんかから学ぶことで自分一人の体験より幅のある人生を送れる。
なので、やはり人と関わるってのは重要だってこと。
エイミーちゃんとの会話は上手くいった成功例。小さくても成功体験を重ねると自己肯定感が得られるとか。
HSPにとっては良い薬。エイミーちゃんに感謝。
問題は厄介な人とどうやって距離を置くか。
まぁ、ちょうど良くやればイイさ ( ´∀`)b